第3回|水道の水は、どうして消毒するの?

こつぶの「なんで?」

こつぶ

ねえ、カイ父さん! 前に、浄水場では砂を使って水をきれいにするって教えてくれたよね。それなのに、どうしてまだ消毒するの?

まずは、かんたんに説明

カイ父さん

砂でろ過すると、にごりといっしょに、病気のもとになる細菌なども取りのぞけるんだ。でも、ろ過を通り抜けてしまうものもあるんだよ。水がすきとおっていても、目に見えない病気のもとが残っていることがあるんだ。だから、塩素えんそを使って消毒しょうどくするんだよ。しかも、塩素にはもうひとつ大切な役割があるんだ。

図で見てみよう

水道の水を消毒する理由と、じゃぐちまで守る工夫

① きれいに見えても… 水の中には、目に見えない病気のもとになる細菌やウイルスなどがふくまれていることがある。

② 塩素で消毒する 塩素を使って水を消毒し、病気のもとになる細菌やウイルスなどの働きをおさえる。

③ じゃぐちまで守る 塩素の消毒効果を水道管の中でも保ち、家庭のじゃぐちまで安全な水を届ける。

※細菌などは、ふつうの虫眼鏡では見えないよ。図はわかりやすく拡大したイメージなんだ。

こつぶ

塩素って、じゃぐちまで残っているの?

カイ父さん

そうだよ。水道管の中でも消毒の効果を保てるようにしているんだ。でも、塩素は時間がたつと少しずつ減っていくから、そのことも考えて管理しているんだよ。

大人も「なるほど!」

水道の消毒は、浄水場だけで終わらない。

水道水は、浄水場から長い水道管を通って家庭に届く。その間も消毒の効果を保つために、水の中には少しの塩素が残されている。

この塩素を、残留塩素ざんりゅうえんそというんだ。

日本の水道では、原則として、家庭のじゃぐちで遊離残留塩素ゆうりざんりゅうえんそを0.1mg/L以上保つように決められているよ。

だから水道局では、浄水場で塩素を加えるだけでなく、家庭まで届く間にどれくらい減るのかも考えて管理しているんだ。

でも、塩素にも苦手な相手がいる。

例えば、「クリプトスポリジウム」という小さな生き物は、ふつうの塩素消毒では十分に対処できないんだ。

こうしたものは、適切なろ過で取りのぞくなど、別の方法で対策するんだよ。第2回で学んだ浄水場の工夫には、こうした役割もあるんだ。

水道の安全は、いくつもの工夫を組み合わせて守られているんだね。

こつぶの確認クイズ

第1問 砂でろ過したあとも消毒するのは、どうして?

① ろ過した水をもっとすきとおらせるため
② ろ過を通り抜けた病気のもとに対処するため
③ 水道水のにおいをなくすため

答えを見る

正解は②。 砂でろ過すると、細菌などもある程度取りのぞけるけれど、すべてを取りのぞけるわけではないんだ。だから、消毒も必要なんだよ。

第2問 水道の水に塩素を少し残しておくのは、どうして?

① 水道管の中でも消毒の効果を保つため
② 水道管がさびるのを防ぐため
③ 水に残ったにごりを沈めるため

答えを見る

正解は①。 水道の消毒は、浄水場だけで終わりじゃない。家庭のじゃぐちまで消毒の効果を保つことが大切なんだ。

だれかに教えたくなるまとめ

今日のたんけんでわかったこと

  • 砂でろ過しても、通り抜けてしまう細菌などがいる。
  • 塩素を使って水を消毒し、病気のもとになる細菌やウイルスなどに対処する。
  • 水道管の中でも消毒の効果を保ち、家庭のじゃぐちまで水の安全を守る。

今度だれかに、水道の水をどうして消毒するのか、教えてみよう!

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