第4回|浄水場で、小さなにごりを大きくするのはなぜ?

こつぶの「なんで?」

こつぶ

ねえ、カイ父さん! 浄水場じょうすいじょうでは、小さなにごりを集めて大きくするんだよね。きれいにしたいのに、どうしてわざわざ大きくするの?

まずは、かんたんに説明

カイ父さん

大きくするのは、にごりを取り出しやすくするためだよ。とても小さな土などのつぶは、そのままでは水の中でなかなか沈しずまないんだ。そこで、凝集剤ぎょうしゅうざいという薬品を加えて、小さなつぶをくっつきやすくし、かたまりにするんだよ。

こつぶ

あっ! にごりをふやしたいんじゃなくて、ばらばらのつぶを集めたいんだね。

カイ父さん

そうだね。こうしてできるかたまりをフロックというんだ。沈みやすいかたまりにして、水と分けるんだよ。

図で見てみよう

小さなにごりの粒に凝集剤を加え、フロックという大きなかたまりを作って沈殿させ、上澄みの水をろ過へ送る仕組みを示した3段階の図

にごりを集めることを凝集ぎょうしゅう、かたまりを沈めることを沈殿ちんでんというよ。沈めるだけでは取りきれない細かなにごりは、次のろ過ろかで取りのぞくんだ。

これは、川の水などをきれいにする急速きゅうそくろ過方式の一例だよ。浄水場によって、水をきれいにする方法はちがうんだ。

大人も「なるほど!」

ろ過は、砂のすき間でこし取るだけじゃない。

実は、沈殿でフロックが全部沈むわけではないんだ。沈まずに残った細かなフロックなどは、そのあとのろ過で取りのぞくよ。

ろ過では、砂のすき間でつぶをとらえるだけでなく、砂のつぶの表面にくっつくことでも、にごりを取りのぞいているんだ。だから、にごりを集まりやすくする凝集は、沈殿だけでなく、ろ過にも役立っているんだよ。

こつぶ

へえ! 沈まなかったにごりも、次のろ過で取りのぞくんだね。砂にくっついて取りのぞかれるものもあるなんて、おもしろい!

こつぶの確認クイズ

第1問 小さなにごりを集めて、大きくするのはどうして?

① にごりを水にとかして、見えなくするため
② 沈みやすいかたまりにして、水と分けるため
③ にごりをふやして、水の色を変えるため

答えを見る

正解は②。小さなにごりは、そのままでは沈みにくいんだ。集めてフロックにすると、沈めて取りのぞきやすくなるよ。

第2問 フロックを沈めたあとの水は、どうするの?

① そのまま飲み水として使う
② 次のろ過で、残った細かいにごりを取りのぞく
③ もう使えないので、全部すてる

答えを見る

正解は②。沈殿で取りきれなかった細かなにごりは、そのあとのろ過で取りのぞくよ。水をきれいにするためには、いくつかの工夫を組み合わせているんだね。

だれかに教えたくなるまとめ

今日のたんけんでわかったこと

  • とても小さなにごりは、そのままでは沈みにくい。
  • 凝集剤で集まりやすくし、フロックにして取り出す。
  • 沈殿で取りきれない細かなにごりは、次のろ過で取りのぞく。

「水をきれいにするために、にごりを大きくするんだよ」。その理由も、だれかに教えてみよう!

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参考にした資料

横浜市水道局「凝集沈でんのしくみ」:にごりを集め、フロックとして沈める仕組み。

愛知県「浄水のしくみ(水道)」:凝集・沈殿・ろ過の処理の流れ。

宇都宮市「薬品沈殿池」:凝集剤を用いた薬品沈殿の工程。

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